読むか否か、タイトルが決める(3)

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人が読まずに理解できる文字数は?
 道を歩いている、もしくは車を運転しているときに「止まれ」の標識を見たことがあるだろう。
 さて、ここで注目したいのは、私たちは「止まれ」を見ているが、読んでいないこと。頭の中には確実に「止まれ」という情報が入っているが、その文字を読まずに一瞬で理解しているのだ。もちろん、知らない漢字などが含まれているケースは例外だ。
 いった、私たちは、何文字なら読まずに把握できるのだろうか? 
 僕がこんなことを調べたくなったのは、必ず読まれるメールや企画書のタイトルの法則を探しているからだ。

読むか否かはタイトルで判断する
 人がメールや企画書などの書類に目を通すかどうか、多くの場合にタイトルで判断している。当たり前の話しなのだが、タイトルに魅力がなければ、内容がどれほどよくても読んですらもらえない可能性があるのだ。にもかかわらず、適当なタイトルのメールや企画書を提出している人が少なくない。営業など、提案する仕事では致命的だ。
 たくさんある受信メールからあなたの1通を開いてもらうためには、まずタイトルが短くなければならない。長すぎるタイトルは、タイトル自体を読んでもらえないのである。もちろん、コンペなどでも同様。時間がないときに、大量の企画書が積み上げられたら、タイトルすら読まずにゴミ箱行き――といった可能性もあるのだ。
 誰もが、「タイトルは短い方がよい」という。では、何文字までが"短い"のだろうか? その法則を探して行き着いたのが、冒頭で書いた「読まずに理解できる文字数」というわけだ。

短いタイトルは何文字だろう?
 タイトルは短いほど頭に入りやすい。とはいえ、短すぎると言いたいことが伝わらないひと目見ただけで頭に入ってくる文字数は、16文字までがベストだ。この法則は、テレビ局で採用されている字幕の文字数を参考に割り出して、拙著にて詳しく解説している(プレゼンの鬼 翔泳社)。八方に取材をしたが、一瞬で理解できる文字数の法則はどこにもなかった。ついに見つけたのが、短時間で頭に入る字幕の文字数を研究しているテレビ局のデータだったのだ。
 ちなみに、iPhoneの標準メールアプリは、およそ16文字程度のタイトルが表示されるので、こんな部分も参考になるだろう。もちろん、半角・全角などによって表示される文字数は異なるが、16文字を超えると画面から途切れてしまうのだ。
「絶対に読んでもらいたい」ここぞという書類やメールのタイトルは、できれば12~14文字程度がおすすめ。最大でも16文字以下に納めるとよいだろう。

※この内容はYahoo!ニュースに掲載した内容の再掲です

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このページは、Todaが2012年10月27日 21:48に書いたブログ記事です。

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